DIMOSのパレットムーバーシリーズは、空港物流の各プロセスを統合
シザーリフトと計量機能を一体化
ランドサイドからエアサイドまで: DIMOSのパレットムーバーシリーズは、空港ターミナル全体でン全克効率的なULDハンドリングを実現。標準モデルをベースに、DIMOSは計量機能およびシザーリフト(昇降機能)を備えた2つの新しいバージョンを開発しました。従来は固定設備で行われていたプロセスを、柔軟に移動できる一台の車両に統合することで、スペースと時間、さらにはコストの削減を実現します。
空港におけるULD(Unit Load Device)の取り扱いには、高度な柔軟性と効率性が求められます。狭いスペースで大量の手荷物や貨物を迅速かつ安全に処理する必要があるためです。パレットムーバーと呼ばれる車両は、ターミナル内でのULD輸送における標準的な装備の一つですが、ドイツ・ペーターズベルクに本拠を置く機械メーカーDIMOSは、この標準モデルをさらに改良。新たに2つのバリエーションを加えた製品ファミリーを展開し、ランサイドでの運用にも対応できるようにしました。ベースとなる標準仕様には、横向き運転席と360°ステアリングが搭載されており、そのまま継続して提供されるとともに、新型モデルの開発基盤となっています。最大積載量は7トンで、ULDを508mmの高さまで持ち上げ、ドリーへのスムーズな受け渡しを可能にします。なお、標準モデルに見られる特徴的な3本のフォークは、新モデルでは別の構造に置き換えられており、より多様な用途に対応可能となっています。
計量から昇降まで対応する多才な作業サポート車両
「パレットムーバーは、構内物流における“働き者”であり、特に空港内ではその真価を発揮します」と、DIMOSのマネージングディレクターであるパスカル・シュッツは語ります。「今回の強化モデルでは、単なる搬送だけでなく、重要な作業工程を柔軟かつモバイルに実行できるようになりました。」計量機能付きのパレットムーバーは、コンテナの安全な搬送やドリートレインへの貨物の引き渡しに最適です。さらにこのモデルでは、荷物の積載後、現場ですぐに重量を計測できるため、固定式の計量設備まで移動する必要がありません。これにより、作業時間を大幅に短縮できるだけでなく、走行距離の削減によって機械の摩耗も抑えられ、結果として機器の寿命が大幅に延びます。
同様に、シザーリフト(昇降テーブル)一体型モデルも数多くの利点を提供します。従来、空港内のリフトテーブルは多くが固定式で、特に限られたスペースでは柔軟性を欠いていました。DIMOSの新型パレットムーバーは、まさにこの課題を解決すべく開発されており、ユーザーに最大限の柔軟性を提供します。
この車両は完全に移動可能で、昇降機能の操作も場所を選びません。そのため、ユーザーは貨物量に応じて柔軟に対応でき、必要なタイミングで適切に機器を活用できます。特にピーク時の効率的な業務処理においては、パレットムーバーをモバイル作業ステーションとして活用することで、現場における実用的な選択肢となります。最大1.60メートルの昇降高さと、用途に応じて選択可能なローラーデッキにより、この車両はトラックの積み降ろし作業にも対応可能。狭い積み込みスペースにおいても、その高い機動性が大きな利点となります。DIMOSのパレットムーバー製品群では、駆動方式や昇降高さをはじめとした各種仕様を個別にカスタマイズ可能です。複数の業務プロセスを1台に統合することで、空港内のランサイドからエアサイドまで、効率的かつコストを抑えたULDハンドリングを実現します。